LIVE AT LEEDS

『LIVE AT LEEDS』@リーズ大学

イングランド北部 Leeds : ロンドンよりコーチ(長距離バス)で4時間20分、電車で2時間30分

1970年2月14日。The Whoはイングランド北部にあるリーズ大学にてライブを行った。そこでの演奏をライブアルバムに収めたのが『LIVE AT LEEDS』だ。アルバムは全英3位・全米4位を記録し、現在は25周年バージョンでのりマスターをはじめ、デラックスエディションが発売されるなど、The Whoの代表的な1枚となっている。そして、個人的にもベストな1枚である。なんといってもライブバンドとしてのThe Whoの魅力が詰まっているのだから。

あのライブから30年と1週間後の2000年2月21日。私は、その会場となたリーズ大学へ足を運んだ。交通手段は、一番安い方法であるコーチ(長距離バス)で。ロンドンからリーズ市内まで高速道路M1を使っておよそ4時間。日帰りで帰るつもりだったので、朝一番のコーチを使っても着いたのは午後13時ほど。3時間の滞在の後、とんぼ返りでロンドンというハードな、そして傍から見れば無意味な行動となってしまった。

地図を見ていただけでは気がつかなかったのだが、市内は緩やかな丘の上に広がっている感じだった。コーチが到着したのは、街の端の方。街の地図は、事前に手に入れいていたので、それを見ながら中心地へ進んで行った。その中で印象的だったのが、駐車場付近のマーケットまたは古い建物内を利用したマーケットが盛んであったこと。ショッピング・モールもあってモダンな雰囲気が漂う街なのだが、物を安く買える場所も多そうだった。

リーズ大学は、その街の中心にあるショッピング・モールから歩いて10分ほど。ちょうど街を見渡せるようなかたちで丘の上に広大な敷地が広がっている。リーズ大学に着く手前に、もう1つ大学<リーズ・メトロポリタン大学>もあり、リーズ大学に近づくにつれ、道行けば学生に出会うという状況だった。リーズ大学は教育水準が高く、海外からの人気も高いため、かなり多くの留学生を受け入れている。そのため、学生の人種も、見たところ様々であった。静かで、でも活気があって、そして国際色あふれる街…これが、私のリーズという街に対する第一印象。

知らない街を歩く時は、注意散漫にならないようウォークマンなどで音楽を聴かないのが常だが、ここまで来ればもう大丈夫だと思い、私はポータブルCDのスイッチを入れた。もちろん中に入っているCDは『LIVE AT LEEDS』(25周年記念盤)。
Johnがベースの音出しをした。そしてKeithがタムを軽く叩く。そして、私の前には大学のシンボルが現われてきた!


歩みを進めると、すぐに正面ホールにたどりついた。そこの前の階段には、たくさんの学生が座り、ちょっと遅めの昼食を取っていた。私も空いている段に座り、ちょっとだけ学生気分に。イヤフォンからはPeteのMC、そしてそれに茶々を入れるKeithの声が聞こえてくる。あぁ、もしもタイムマシーンがあるならば、30年と1週間前のこの場所に行ってみたい!

しばらくThe Whoの音に身をまかせ、ボーっとしていたら、はっと気がついた。そうだ、講堂はどこだ!しかし、広大な敷地内で講堂を見つけることなんて不可能だった。第一、講堂(refactory:食堂?)という情報以外、下調べをしてきてもいなかった。大学にたどりつくこと自体が大きな目標になっていたから…。

帰りのコーチに乗り遅れないように、足早に大学を後にし、私の3時間という短いリーズ滞在は終わった。また4時間以上もコーチに揺られてロンドンに戻らなければいけなかったが、CDプレーヤーからはまだ『LIVE AT LEEDS』が流れ、まるでリーズの空気ごと…いやあの30年前の空気ごと切り取って持ち帰ったような不思議な気分だった。

(2004/07/10 b-ko)

参考サイト
・ リーズ大学サイト : 英語 / 日本語
・ コーチ(長距離バス)の検索・予約 「NATIONAL EXPRESS home page


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