KEITH's GRAVE

Keithの眠る墓地 Golders Green Crematorium

ロンドン地下鉄 Golders Green駅(Northern Line)

過去3回の英国旅行にて、Keithの亡くなったフラットや、『LIVE AT LEEDS』の会場だったリーズ大学、『QUADROPHENIA』(さらば青春の光)のロケ地BrightonなどThe Who縁の地は色々とまわってきた。しかし、Keithのお墓参りをしてみようと思ったのは、今回が初めてだった。何故だか、それまで考えもしなかった。

さっそくお墓検索サイト「FIND A GRAVE」に"Keith Moon"と打ち込んでみた。良かった、お墓があった。というのも、John LennonやGraham Chapman、George Harrisonの場合は、遺灰を家族が持ってたり撒いたりしてるだけで、ファンがお参りできるところがないからだ。
Keithが眠るのは、Golders Green Crematorium。最寄り駅が地下鉄Northern LineのGolders Green駅なので、ロンドンの北部ゾーン3になる。イギリスの通りには名前が付いているので、その名前と番地さえわかっていれば、地図を頼りに大概は辿りつくことができる。今回の旅では、ワーキング・ホリデー中のmidoriさんの土地感覚をフルに使っていただき、バスというチープな交通手段で巡ってきた。

2001年12月11日。朝早く起きた私とmidoriさんは、彼女のフラットから少し歩いて最寄駅からバスに乗り、ひたすら北を目指した。今日の行動予定は、まずKeithのお墓参りをして、それからThe Kinksの縁の地Muswell Hill付近&KONKスタジオを巡ること。天気は、雨か霧かわからないような感じだった。

バスがGolders Greenに入ると、midoriさんの感で、目星を付けてバスを降りた。するとぴったり、すぐ先の道を入ったところが、墓地の住所になっている通りだった。
墓地は相当広いらしく、その通りに入って間もなくすると、左側にお墓が広がり始めた。この中からKeithのお墓を探すのかと思うと気が遠くなりそうだったが、ふと思い出したのが、「FIND A GRAVE」に投稿されていたKeithの眠る場所。それはただの平地だった。「そうだ、彼は墓石がないから、あの何千(?)という墓石群から探さなくていいんだ!」と、少し安心した。

またさらに進むと、今度は右側に教会または墓地の案内所らしき建物が現われてきた。中に入って「Keithのお墓を探している」由を伝えると、受付の人が、敷地内の地図のコピーに書き込みをしながら丁寧に教えてくれた。さらに、その墓地に眠る著名人一覧のコピーもくれ、「他に場所を知りたい人はいる?」とまで聞いてくれたのだ。Keithと同じく、Gloders Green CrematoriumにはMarc Bolan(T.Rex)とコメディアンのPeter Sellersという大好きな2人も眠っていることを知っていたので、せっかくだから聞いておいた。(そういえば、3人ともRingo Starrと仲良しだ)

地図を持ちながらお墓の位置を確認していくのは、緊張した。お墓と言っても、3人とも墓石はないのだけれども…。
まずは、壁にかかっていたBolanの石プレートを見た。日付がきっちり刻まれているのを見ると、彼がその時にしか存在しなかったという事実を突きつけられた感じがした。彼の音楽は今でも生きているのに不思議だ。
それから、花壇のように区切られた敷地にあるBolanと両親の小さなプラスチック・プレートを。


次に、ぐるりと周ってから、Sellersのプラスチック・プレートを見た。彼の演技が大好きで、『ピンク・パンサー』は全部見たし、もちろんRingo Starrと競演した『マジック・クリスチャン』も。あとは、『チャンス』も良かった…。そんなことを思いながら、彼の業績にあまりに不釣合いな小さなプレートを見たら、なんだか「“立派”ってなんだろう?」とわからなくなってきた。墓石が立派じゃない著名人がこんなにいるとは思わなかった…。

そして最後に、Keithの眠る場所を見渡した。本当に、本当に、ただの原っぱだった。地図には原っぱを区切って、大体の場所に印をつけてもらったけれども…。でも、これでよかったかもしれない。“Keithに一番近付けた”という思いと共に、何だか自分自身が前進できたと思った。Keithだって、こんな原っぱに留まってるわけはないんだから!

(2004/07/05 b-ko)

参考サイト
・ 著名人のお墓検索サイト「FIND A GRAVE


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