2002.09.21 Dallas 2

[Setlist]
I Can't Explain / Substitute / Anyway Anyhow Anywhere / Who Are You / Another Tricky Day / Relay / Bargain / Baba O'Riley / Sea And Sand / 5:15 / Love Reign O'er Me / Eminence Front / Behind Blue Eyes / You Better You Bet / The Kids Are Alright / My Generation / Won't Get Fooled Again

(encore) Pinball Wizard / Amazing Journey / Sparks / See Me Feel Me / Listening To You 


Dallas?アメリカ・テキサス州の州都。アメリカ大統領John F. Kennedyが暗殺された場所としても有名。

さて、The Whoを追いかけて、今度はダラスへ移動する。
ライブの前日(デンバーでのライブの翌日)にダラスへ到着。その日の夕方と、ライブ当日の昼間は、例によって観光。JFK暗殺の謎を解くべく、同行者の二人を道連れにする。
ダラスの中心部をうろうろしていると、早速The WhoのTシャツを着た女の子を見かける。きっと今日のライブに行くに違いない。
今回はホテルから会場までは歩いていける距離。昼間に「ホテルからどのくらいの距離なのか」を知る為に歩いてみる。さすがにその時間には誰も来ていない模様。
American Airlineのマークの付いた会場。今回の旅行では飛行機は全てアメリカンを使っていたので、そんな些細な事でも嬉しくなる。周りは工事中(開発中か?)で、会場となるその建物だけがやけに目だって建っていた。

ダラスはデンバーよりさらに大きな町なので、会場も少し物々しい雰囲気があった。
カメラチェックや録音機材チェックは日本でもよく行われているが、ここでは飛行機に乗る前のような「金属探知機」検査があった。搭乗する前にくぐる、あのゲートのような物をくぐるのである。ここで「ピー」なんて鳴ってしまうと、即座に没収されてしまうのだろう。
ちょうど、あのテロから1年経ったところだったので、空港もどこもかなりピリピリしてはいたのだが、まさかコンサート会場でここまでやるとは。
グッズ売場はロビーにあった。ラインナップはデンバーと変わらず(さすがにブランケットはなかったが)。目新しいものはなかったのでこちらでは何も購入しなかった。
会場内に入ると、冷房が効いていた。9月のダラスはかなり暑い。こないだのデンバーの夜とは大違いだ。

前座は、デンバーの時と同じくCounting Crows。雰囲気もデンバーの時と同じく、ビールを買いに行ったり、談笑したりしてくつろいでいる人が多かった。
客層はデンバーより少し若めか。夫婦(カップル)も結構いたが、私たちの周りは「The Whoが来てるから、一度は見ておこうか」といった感じの若者グループが多かった。まぁ飲むわ飲むわ。音楽聴きに来ている、というよりビール飲みに来てるんちゃうか、と突っ込みたくなる。
前回のデンバーの時は、会場がすり鉢状になっていたため、若干ではあるが高低差があり見やすかった。今回は、スポーツ(バスケット、アイスホッケーなど)も行われるアリーナ。高低差がなく、縦にも横にもデカいアメリカンサイズの兄ちゃん達が前に来たもんだから、もう見えにくいなんてもんじゃなかった。幸いにも私は背が高い方なのでまだマシだったが、他の二人はかなりしんどかったことだろう。

さて、前座も終わりいよいよTHE WHOの登場!
2日前に見てライブ全体の流れも前もって分かっていた事もあって、今回は何だか自分では落ち着いた雰囲気だった。もちろん、「これから彼らが登場するんだ!」というワクワク感はあるが、こないだみたいに「Johnがいないよ〜」という情けない状態には陥ってはいなかった。彼らはこれからも前に進んでいこうとしている、私もいつまでもぐずぐず言ってないで、少しは彼らの前進を応援しなくては、そんな気分だっただろうか。
Rabbitのキーボードの上には、大きなバッファローの角。遠くから見る限りではそんなヘンテコなものではなくて、まるでオブジェのようだった。

曲は「I Can't Explain」から始まり、セットリストは2日前となんら変わることなく進んでいく。Peteは「こないだはデンバーだったんだけど、最低だったぜ!」などと言っていたようだけど(笑)、これはいつものお決まりなんだろうか?しかし、Rogerは明らかに前より声は出ていた。やはり寒くて空気の薄い野外と、適度に冷房の効いた屋内とではコンディションは違ってくるのかもしれない。
1曲1曲の感想は残念ながらあまり良く覚えていない。ただ、彼らはライブを楽しんでいたし、観客も楽しんでいた。どちらかというと、Denverより陽気な感じがした(気候のせいか?)。
メンバー紹介では、Rabbitの所で2日前より盛り上がった。Dallasはテキサス州。テキサスといえば、Rabbitの出身地。そんな訳で、テキサスの人に敬意を表してバッファローの角がRabbitのところに置いてあったわけだ。(余談だが、ダラスの空港もバッファローや牛関連のおみやげ物売場が大半を占めていた…)

しかしここでハプニング!これは絶対忘れられない。
「My Generation」でのベース・ソロ。今回の全米ツアーで初のお披露目となるPinoの、見せ場の一つでもある。突然音が途切れた。会場全体がまさに「固唾を呑んで見守る」状態。「え?え?え?Pino〜、大丈夫?」と誰しもが思った事だろう。たった一瞬だったけど、あんなに会場が固まった雰囲気になったのは忘れられない。Pinoはその後すぐにまた立ち直り、メロディアスなベースを聞かせてくれたのだけど。きっと彼自身もかなり焦った事だろう。

前回も思った事だが、会場中が大合唱になるのは本当にいいものだ。「もうWHOが大好きで大好きで!」という人も、「WHOは有名な曲しか知らないけど」という人も、みんながいっせいに歌うのは何だか気持ちいい。それだけWHOはアメリカに根付いているのだな、と感慨深くなる。

個人的には、アメリカで2回ライブを見られて本当によかった、と思う。
もし1度しか見る事ができなかったら、私はきっと「Johnがいない…」という思いをずっとひきずったままだっただろう。
もちろんもう彼はいない。でも一番辛いのは共にやってきたWHOのメンバーたちのはずだ。それでも彼らは進み続けている。
何だか晴れやかな気分にもなり、会場から出て多くの人並みに紛れて歩いていった。



(2005/01/23 みるきー)


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