2002.09.19 Denver 1

[Setlist]
I Can't Explain / Substitute / Anyway Anyhow Anywhere / Who Are You / Another Tricky Day / Relay / Bargain / Baba O'Riley / Sea And Sand / 5:15 / Love Reign O'er Me / Eminence Front / Behind Blue Eyes / You Better You Bet / The Kids Are Alright / My Generation / Won't Get Fooled Again

(encore) Pinball Wizard / Amazing Journey / Sparks / See Me Feel Me / Listening To You 


とうとうThe Whoを追いかけてアメリカまでやってきた。私が初めてThe Whoを見ることになったのは、Denver郊外のEnglewood。Denverは標高が高いところにある街だから空気が薄い。Rogerが心配だ…。ライブの前日、に乗ったタクシーの運転手さんが教えてくれるまで、会場が野外ということも知らなかった。Denverは天候が悪いことが多く、そうでなくても寒いから防寒をしないといけない・・・ますます心配。
その運転手さんは生粋の地元っ子らしく、なんと26年前、19歳の時にThe WhoのライブをここDenverで見たと言うのだ。Keithも見たと言っていた。う、羨ましい!本当かどうか調べたところ、確かに1976年3月にThe WhoはDenverでライブをやっていた。


ライブ当日、寒いながらもお天気は良く、夕方ホテルの無料送迎バンで会場へ。そこで並ぶ人を見てびっくりした。みんなたくさん着込み、毛布などの防寒具を抱えていたのだ。Denverに来る前の1週間でLas Vegasなどの暑い都市をまわってきた私は、正直ひるんでしまった。そんなに寒がりではないが、はたして耐えられるのか?それと同じに、気温差のある都市をツアーでまわっているPeteとRogerのことも心配になった。
会場は日比谷の野外音楽堂のようなすり鉢状の野外扇形劇場。後ろの芝生席も、ステージからはそう遠くはなく、シートや毛布を持って来ていた人たちが寝転んでいた。とってもほのぼのとした囲気。
会場に入ってすぐ、スポンサーのJBLのグッズが配られていた。無料で、こんなに!お土産にと、すこし欲張って持ち帰る。

さて、日も暮れた頃、とうとうThe Whoの登場。その前に2つ書くことがある。1つは,Zakへの誕生日プレゼントのこと。結局ハードロックホテルで会えなかった私は、この会場がチャンスだと思い、セキュリティの関門を3つくぐり抜け(もちろん無理にではなく,事情(?)を話して)、ステージ前まで行き、ステージ前のフェンスのせり出しにプレゼントを置くことを許可されたのだ。直接渡せなかったが、とりあえず満足。そしてもう1つは、ライブが始まる前にJBLのCMとして流されたJohnのいるリハ風景(2002.6.15)。動くJohn。しゃべるJohn。涙が・・・。と感動してるところへ、Rogerの陽気なヨーデルが!なんか、Johnより貴重なものを見てしまったかも。
すり鉢状の会場のため、観客全員からステージが見えるようになっており、背の低い私にはありがたい。加え、奮発し高い席を買ったので、かなり間近にThe Whoを見ることができた(と思う)。The Whoがステージに現われた瞬間って、何と言ったらいいのだろうか。言葉じゃ表現できない。「やっと会えた」そして「ありがとう」って感じか。

私が初めて聞いたPeteの生MCは…「今夜は、俺たちがやってきた中でも最低のライブになるはずだ」、だった。「そんな〜」っと思ったし、RogerとPeteは、さかんにDenverの寒さと空気の薄さに文句をたれていたけど、パフォーマンスは最高だった(後でPeteのサイトにあるThe WhoサイトのMattの日記をみたら、「今回のツアーでも5本の指に入る素晴らしさだった」と書いてあった)。しかし、やはり空気の薄さはつらかったのかな。途中のMCでも冗談で「酸素をくれ」って言っていた。

曲はあまり順番とか覚えていない。そういうレポは苦手で,あとでどっかのサイトで確認するタイプ。個人的に感動したのは、『QUADROPHENIA』からの曲。特に「5:15」だ。Quadropheniaツアーがあった1996年、それが最後のThe Whoの再結成かと思い、どうしても行きたいと駄々をこねた高校時代を思い出して感無量になった。そして、The Whoファンであるとともに、大のZakファンである私にとって、彼のフェイヴァリットアルバムである『QUADROPHENIA』のドラミングが聴けるのは嬉しいことなのである。Keithでもない、そこにはZak解釈のThe Whoがある。余談で、ミーハーなことを書いておくが、Zakの今日の衣装は初めて見るものである(だいたいZakはいつも同じのが多い)。見た瞬間「牛柄?」と驚いたが、スクリーンでよく見ると、白地に黒とグレーの木の葉柄であった。そして、もう1つZakネタ。彼、「Wont Get Fooled Again」で、勢い余ってスティックをフッ飛ばしてしまっていた(みるきーさんもその瞬間を目撃し、ふたり目を合わせて笑ってしまう)。

あと、このライブでのベストシーンを書きとめておく。それは、ステージのことではない。会場の様子…ある1シーンだった。「Behind Blue Eyes」の時、あの澄みきったRogerの声が、これまた澄みきったEnglewoodの空気に響き渡った。そして、ふと振り向き、会場全体を見渡してみると、すっかり闇につつまれた観客席の中に、光が1つ、また1つ点いていく。会場入口で配られたJLBのライトをみんな掲げているのだ。まるでJohnの魂に呼びかけるように!闇に浮かぶ無数の光。あの光景は一生忘れることはないだろう。大合唱をすアメリカのファンの熱さとともに、私の胸に刻まれた。

野外のライブっていうのも、素敵だな・・・。見上げれば空に星。斜め後を見たら満月に近い月も出ていた。「あぁ、Keith」。泣いて笑って、大満足。観客全員が立って、ほんとうにスゴイ盛り上がりだった。The Whoはやっぱ最高のロックバンドだってことを再認。そして、明後日にもう1度会える幸運に感謝。

(追記)
アンコール前に、ステージ両側のスクリーンに若かりし日からのJohnの写真がスライドで映し出された。ほとんどが、今回出版された『ANYWAY ANYHOW ANYWHERE』からの抜粋。しかし、最後の1枚・・・遺影っぽく白黒で出されたスライドには思わず「???」。これって,1995年のRingo Starr & His 3rd All Starr BandのパンフのJohnじゃん!こんな7年前の写真を使うなんて・・・(みるきーさんも同感していた)。


(2004/06/29 b-ko : 「B-KO UK」よりテキスト加筆修正)
2002年に書いた旅日記からの抜粋を使っているので、ライブレポとして不充分なものとなってることをお詫びします。


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