1995.06.26

【 オールスターズメンバー 】

Ringo Starr [of The Beatles] :Drums
John Entwistle [of The Who] :Bass
Randy Bachman [of The Guess Who, B.T.O.] :Guitar
Mark Farner [of The Grand Funk Railroad] :Guitar
Felix Cavaliere [of The Young Rascals] :Keyboards
Billy Preston :Keyboards
Zak Starkey :Drums
Mark Rivera [of Billy Joel Band] :Saxphone

【 セットリスト 】

Don't Go Where The Road Don't Go (Ringo)
I Wanna Be Your Man (Ringo)
It Don't Come Easy (Ringo)
The Locomotion (Mark Farner)
Nothing From Nothing (Billy Preston)
No Sugar Tonight (Randy Bachman)
People Got To Be Free (Felix Cavaliere)
Boris The Spider (John Entwistle)
Boys (Ringo)
You Ain't Seen Nothing Yet (Randy Bachman)
You're Sixteen (Ringo)
Yellow Submarine (Ringo)
---リンゴ袖に退場---
My Wife (John Entwistle)
Closer To Home / I'm Your Captain(Mark Farner)
---リンゴ戻ってくる---
Honey Don't (Ringo)
Act Naturally (Ringo)
Back Off Boogaloo (Ringo)
Groovin' (Felix Cavaliere)
Will It Go Round In Circles (BillyPreston)
Takin' Care Of Business (Randy Bachman)
Some Kind Of Wonderful (Mark Farner)
Good Lovin' (Felix Cavaliere)
Photograph (Ringo)
-----アンコール-----
The No No Song (Ringo)
With A Little Help From My Friends (Ringo)

 

私が見たのは1995年6月26日(月)の日本武道館の公演。しかしメディアの力とは恐ろしいもので、その後 NHKで放送された27日のライブ映像や、雑誌の写真を何年にもわたって見ていたことによって、一部の記憶が塗り替えられてしまっていたのだ。Johnは青のジャケットにグリーンのベースだと思いこんでいたのが、実は見た日は“モノトーンのユニオンジャックのジャケット”にグリーンのベースだったとか…。Zakも黄色のボーダーシャツ(1996年ハイドパークの時と同じやつ)の姿で記憶に刷りこまれてしまっている。どうしても思い出せない。Johnが「ぼ〜りす ざ く〜も〜♪」と歌っていることも、放送されたものを見て初めて気がついた。生で見たものの記憶なんてそんなものなのだろうか、と少し愕然とする。

しかし、ライブ中の喜びや驚きはしっかりと覚えている。

そもそも、なぜ高校生だった私が、当時のお小遣いの2倍近くもするチケットを買ってライブに行ったのか。その答えは簡単。当時はThe Beatlesを一番聴いていた。そして一番のお気に入りのメンバーがRingoだった。そのRingoが来日である。行かないワケがない。しかも息子を連れてくる。The Beatlesと一緒にやったBilly Prestonもいる。さらにベースはJohn Entwistleらしい!

当時、The Beatles以外の音楽も多少聴いていた。それは主に60年代と90年代のUKロック。Small FacesもThe KinksもYardbirdsもOasisもすべてまとめて私の中に吸収されていっていた。その中で、The Beatlesに続いてアルバムを集めたのがThe Whoだった。なので、このライブに行く前に、Johnのことや彼の代表曲「Boris The Spider」は少しは知っていた。ただ、情報の少ないバンドなだけに、ネットもなかったあの時、その知識といったら雀の涙ほど。しかもKeithファンの私にとって、Johnは“Keithと仕事をやった人”程度の価値だったのだ。なんと恐れ多い。

それでも初めて生で聴くThe Whoの曲(「Boris The Spider」)には感動した。The Whoが来日をしたことのないバンドだということは知っていたので、The Whoを知ってから2年もたたない私のくせに、そのことにもかなり興奮していた。きっとこれだけを聴きに来た(Ringoなんてどうでもいい)お客さんだって大勢いただろう。
ボーカルをとるRingoの真後ろ(舞台の中央)あたりにどっかりと構え、黙々と(しかし指は光速で)ベースを弾くJohnの姿は、なんだか“歴史”を見たような気分だった。それまでビデオで見たいたものが、いきなり現実となったのだから当然だ。それと、Zakとのタイミングのはかり合い…。

そう、Zak!あのライブでは、Ringoを見に行ったのにも関わらず、私の視線の9割はZakに釘付けとなってしまった。30歳手前のZakは、若かりし日のRingoとKeithを見ることができなかった私にとって、未来のフェイヴァリット・ドラマーとして突然君臨したのだった。その後、The Whoに参加することになるなんて露知らず。
あの時、Zakについては、Ringoのドラムをやってる息子ということと、Keith Moonからちょっと習ったことがあるらしいということぐらしか知らなかった。初めての仕事『WIND IN THE WILLOWS』のことや、Rogerの作品やツアーに参加していたこと、すでに小学生の娘がいることなんて…これっぽっちも。

Ringoの1995ツアーが終わった後、JohnとZakはRogerやSimonに合流してロンドンで行なわれたWHOコンベンションで演奏。そして、翌年1996年にはPete、Roger、JohnはQUADROPHENIAライブをハイドパークで行ない、そこからZakがThe Whoのサポートドラマーとして現在に至るまで参加。
結局、あの1995年6月26日のライブは、私にとってThe Whoとのスタートを意味していたのかもしれない(と、今さらではあるが勝手に解釈をしてみる)。少なくともZakファンとしてスタートであったことは確かだ…。

2001年のアビーロード-ツアー来日と2002年TCT(ロンドン)を逃した私は、2度とJohnのプレイを見ることはできなかった。Zakに関しては、その後2002年のThe WhoのUSツアーと2003年Healers来日、そして2004年のThe Who来日で再会することができた。しかし、時々思うのだ…JohnとZakのリズム隊をもう1度見てみたかったな…と。

 

(2004/10/29 b-ko)


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